PAST ACTIVITY
※宮古島方言で「中憩い」(2200kmは宮古島~埼玉間のおおよその距離です。)
(2004年11月7日開催)
風もなく、穏やかに晴れた朝。いよいよ今日は、セレニティ始まって以来の一大イベントだ。羽貫駅を目指し、大宮からニューシャトルに乗る。このあたりからもう、街の喧噪とは打って変わった雰囲気。街並みや林を見下ろしながら、のんびりと電車に揺られ、着いた羽貫駅。 が、ここですでにハプニングが…。
駅前の送迎バス時刻表掲示板と、バス乗り場が離れていることに今になって気づく。今日のイベントに備え、送迎バスの増便をしてもらったが、バス時刻表には増便が表示されていないのだ。もしバス乗り場から離れた場所で時間をつぶしていたりすると、乗り遅れることになる。
急遽、改札のおじさんに頼み、紙とマジックをもらい、増便の表示を時刻表に貼る。が、なんと、そんなことをやっているうちに私自身が送迎バスに乗り遅れてしまった。次の便まで、30分待たなくてはならない。時間のロスを考えると、ここで次のバスを待っているわけにはいかない。
駅員のおじさんに徒歩での順路を聞いて、歩き始める。はやる心で歩き出すが、…。
しかし、林の脇を抜ける道のなんという良い香り!これはまるで森林浴だ!木や草の心地よい香りに、はやる気持ちよりも楽 しい気持ちのほうがドンドン高まってくる。畑と家々が混在した田舎の道は、コスモスが咲き、子ども連れの自転車のお父さんが通り過 ぎ、 家庭菜園の草取りをする人がいる。の~んびりした日曜の朝の光景だ。
なんて気持ちの良い朝だろう。急ぎながらも楽しく歩くと、ほどなく会場の県民活動総合センター見えてきた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ こんな感じでスタートしたイベントの一日でした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
リハーサル… 下館さん、下地さん、それぞれのリハーサル終了後、初顔合わせの全員でのセション。下地・徳嶺・下館・高野の面々による合同セッション。選曲、アレンジ、その場で進む。ダンとのセッションでダンサーから注文が出る。やりとりしながらだんだん乗ってきて、最後は極めつけのノリで、リハーサルを終える。
<開場:15:30>中央を八角形に落として、扇形に広がる客席が、緩やかに高く雛壇になる舞台のしつらえ。 この形に決まるまで、ずいぶん試行錯誤し、ダンサーや会場の舞台設営スタッフの方々にもお世話になった。
<開演16:05>(5分遅れてスタート)
さあ、いよいよ幕開き。
第一部 下地さん(ギター伴奏・徳嶺さん)の歌から始まる。 会場の雰囲気に合わせて(?)、どちらかというとしっとりとした出だし、いつもの下地ワールドとはちょっと趣が異なる。宮古島方言に丁寧に標準語の解説を加えながら、トークに歌に、演奏にと、徳嶺さんのギターとのコンビも冴えわたる1時間余り。いつもながらの、しかしいつにも増して心に響くステージだったと思う。
-休憩 第二部 下館さん、ギターの可能性を探りたいと常々口にしている彼の、さまざまなチャレンジの舞台だった。本格的な聴かせるギターと、ピュアでコミカルなトークの不思議な取り合わせ。最後は、パーカッションの高野さんが加わって、また新たな魅力が生まれた。
その後、ダンサーの登場。白いベールをまとった「風」(葉子さん)、赤いドレスの「光」(洋子さん) はじける緑の「種」(惠子さん)が、ステージに次々と神秘的な詩の世界を表現してくれる。ダンスのイメージテーマは「大地を耕す歌」。音祭りのイベントを、一つの詩にたとえて、ダンサーの人たちが表現してくれたものだ。
太陽のイメージの下地さん、恵みの雨の下館さん、そして風、光、種と、どれも独りでには、花開かない。お互いが、お互いを必要としている世界を表現してくれた。
ダンスの後はいよいよ、下地、徳嶺、下館、高野、2200kmを結ぶ合同セッションだ。下地さんはギター無しのボーカルで参加、「スタンド・バイ・ミー」のアレンジ2種。途中からダンスバージョンに移行。そしてラストナンバーはやっぱり、「ワイド-」。ダンサー達がステージに飛び出し、お客さん達を誘う。(私もつい飛び出してしまって…、嬉しくて、みんな一緒に踊ろう?!と引っ張り込んじゃいましたが、ご迷惑だったお客さんゴメンナサイ。)
「ワイドー(宮古島方言で、“がんばれ”)」の手拍子とスタンディングで参加してくださったお客さん達の笑顔が本当に嬉しかった。知っているお顔もチラホラ、また、下地さんファン(?)の方とも一緒に輪になって踊れて、感激のフィナーレでした。
しめくくりは息を切らしながらの主催者(私)の挨拶でした。用意した言葉はあったのですが、急にその場に立って感じたことを話したいと思ってしまったので、まとまった話にならなかったかもしれません。気持ちは伝わったでしょうか?